キッカー KX200.2(45,000円/税別)

踏ん張りがきいた躍動感ある低音が持ち味



【プロフィール】
アメリカを代表するカーオーディオメーカーのひとつ、キッカーの2chパワーアンプ。こちらも10万円以下アンプで試聴したが、ブリッジ接続により200Wモノラルアンプとしても使えるため、SW用アンプとしても試してみた。コンパクトかつ高効率なD級アンプで、クロスオーバーも内蔵。キッカーは元々サブウーファーが強いメーカーだけに、サブウーファーを鳴らすアンプも期待が持てる。

【インプレッション】
フロントスピーカー用のアンプとして試聴した時には、中高域の質感が物足りない印象があったキッカー KX200.2だが、サブウーファーとの組合せではがぜん生き生きとしてくる。踏ん張りがきいて引き締まったベースは、躍動感があってノリノリ。バスドラムのキックも鋭くスパッと立ち上がるし、ドフっと体に響くエネルギー感も十分だ。

低音の音階を解像度良く表現する感じではないが、迫力は十分に伝わってくるのでロック等、エネルギーとスピード感が重要な低音にはぴったりだろう。SW-G50の低音が加わることで、DS-G20で再生している中高域の情報量も増えるし、ギターの響きにも艶が加わる感じがある。ただし、曲によっては、たまに低音のエネルギーが過剰に感じることもあったので、綿密なクロスオーバー調整が必要だろう。

今回はDIATONE SOUND.NAVIの内蔵DSPのクロスオーバーを使い、クロスオーバーポイント63Hz、スロープ-18dB/oct(ハイパス/ローパスとも)に設定した。ローパスを80Hzまで上げるとサブウーファーの主張が強くなりすぎる感があったので、63Hzあたりが適切だろう。DS-G20ならその帯域まで十分に再生できる能力があるので、サブウーファーともスムースにつながる。

【仕様】

■チャンネル:2チャンネル
■定格出力:50W×2(4Ω)/100W×2(2Ω)/200W×1(4Ω)
■高調波歪率:-
■SN比:95dB以上
■周波数特性:10Hz〜20kHz
■消費電流:-
■入力レベル:125mV〜5V/250mV〜10V(ハイレベル)
■サイズ(幅×奥行×高さ):204×210×55mm
■質量:-


キッカー KXアンプのサイト

カロッツェリア PRS-D700のインプレッション
JLオーディオ JL-XD300/1のインプレッション
キッカー KX400.1のインプレッション
ロックフォード T500X1brのインプレッション






Photo/伊倉道男