チェレストラ VA210(380,000円/税別)

1Ω駆動も可能なハイカレントアンプ




【プロフィール】
1993年、イタリアで誕生したカーオーディオブランドがチェレストラ。そのフラッグシップアンプがVA210だ。10〜30万円のアンプ試聴では、定格出力50W×2のVA250(215,000円/税別)を試聴したが、こちらは同じ2chながら100W×2。ボディも大柄で、横幅はVA250の約2倍ある。また電源も強化しているのだろう。VA210は1Ωドライブも可能で、この時の出力は400W×2になる。

ホームオーディオにひけをとらないナチュラルサウンドを目指したVAシリーズはハンドメイドで製造され、すべてのモデルにシリアルナンバーがついてる。

【インプレッション】
重く迫力ある音がするアンプだなぁというのが第一印象。低音寄りの音が好きな人には、ググッとそそられるものがあるかもしれない。ピアノの低音部の落ち込みかたとか、バスドラムの腹に響く空気感とか、低域はとてもいい。

中域も太く厚みがある。音色は、イタリアのアンプらしく、ラテン系の明るさがある感じ。声の音色は他のアンプで聴いた時とちょっと違う感じになり、音を作りすぎの印象が無きにしもあらずだが、ヴォーカルの音像は大きめながらもはっきり出ていて、なかなか存在感がある。

気になるのは、音の立ち上がりのレスポンス。DIATONE SOUND.NAVIのレスポンスの良さが、このアンプをつなぐことで、ちょっと削がれる感じがする。ハイスピードな音よりも、ちょっとスローでゆったりした音が好みという人なら、このアンプで音を作るという手もありかもしれない。

細かい音まで情報量が出ている感じはあるし、低域の感じはいいのだが、音数が多い曲なんかは、音色の描き分けがちょっと苦手な印象。音数が少なく、スローな曲調の音楽が好きな人には向くかも。

【仕様】
■チャンネル:2チャンネル(1chあたり190,000円/税別)
■定格出力:100W×2(4Ω)/200W×2(2Ω)/400W×2(1Ω)/400W×1(4Ωブリッジ)/800W×1(2Ωブリッジ)
■全高調波歪率:0.1%
■SN比:120dB
■周波数特性:8Hz〜400kHz
■消費電流:-
■入力レベル:500mV〜6V
■サイズ(幅×奥行×高さ):480×295×66mm
■質量:-

チェレストラのサイト

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Photo/伊倉道男