カロッツェリア RS-A09X(300,000円/税別)

DIATONE SOUND.NAVIとの相性は…?


【インプレッション】
どうも、カロッツェリアXのデジタルプロセッサー、RS-P99Xと組み合わせて聴いた時の音とイメージが違うなぁというのが、正直なところ。カロッツェリア同士の組み合わせだと、高解像度でレスポンスが良く、低域は引き締まっていてエネルギーも十分。これぞ、ハイファイ・サウンドの見本のような音が楽しめるのだが、DIATONE SOUND.NAVIとの組み合わせだと、なんか音楽の躍動感や熱気みたいなものが伝わってこないのだ。

もちろん解像度はものすごく高いし、レスポンスも速すぎるほどに速い。音はきっちりと正確に出ているし、透明度の高い音なんだけど、音楽を聴いてワクワク、ゾクゾクする感覚が得られないのは、音楽を聴く楽しみが半減してしまう。

RS-A9Xの場合、スーパーハイボルテージモードを装備しており、ライン出力の出力電圧が高いRS-P99Xとの組み合わせだと持てるポテンシャルを存分に発揮してくれるが、DIATONE SOUND.NAVIのような出力電圧が低めのデッキだと、それが難しいのだろうか…。つくづく、オーディオ機器の相性は重要だなと感じる。

ちなみに試聴状態でのクロスオーバーポイントだが、色々と試した結果、ハイパス /ローパス共にクロスオーバー周波数1.5kHz、カットオフスロープ-12dB/octで落ち着いた。

【仕様】
■チャンネル:2チャンネル(1chあたり150,000円/税別)
■定格出力:100W×2(4Ω)/150W×2(2Ω)/300W×1(4Ω)
■高調波歪率:0.04%
■SN比:109dB
■周波数特性:10Hz〜100kHz
■消費電流:24A(最大)
■入力レベル:10V(スーパーハイボルテージモードON最大)
■サイズ(幅×奥行×高さ):360×258×63mm
■質量:8.3kg

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Photo/伊倉道男