DS-G20のトゥイーター+WF-G500を
マルチアンプで鳴らすと?

DS-G20付属のパッシブ・クロスオーバーネットワーク使用時は、トゥイーターをTW-G500に入れ替えた時ほどは劇的な音質向上の効果は感じなかったDS-G20のトゥイーターとWF-G500(44,000円/1個・税別)の組み合わせだが、果たしてマルチアンプ駆動ではどうか。
マルチアンプ接続することで、スピーカーユニット1個あたり1ch分の出力が使えるようになり、スピーカーの制動力が高まるためか、まず感じたのはパッシブ・クロスオーバーネットワーク使用時よりも音楽の躍動感が高まったなぁということ。DS-G20ウーファー使用時は、パッシブでもマルチアンプでも中低域が軽い印象だったが、ウーファーをWF-G500に替えてマルチアンプ駆動した途端、キレの良さはそのままにベースなどの低音楽器の音が躍動感を伴ってはっきりと聴こえるようになる。
ダイヤトーンDS-G20のトゥイーターとWF-G500を組み合わせマルチアンプ接続で試聴
また中高域の質感も、パッシブ・クロスオーバーネットワーク使用時よりは、明らかに向上した印象だ。DS-SA1やDS-SA3の付属ネットワークのように、いかにも高級パーツを使ってお金をかけて作りましたというネットワークと異なり、それほど高価なパーツを使っているとは思えないDS-G20だから、ネットワーク内の素子を通ることで信号のロスが少なからずあるのだろう。それを外すことで、パッシブネットワーク使用時よりは中高域の情報量も鮮度も明らかに高まる。

そんな中高域と躍動感が格段に高まった低域が合体することで、トゥイーターもウーファーもDS-G20でマルチアンプ駆動したときよりも、楽しく質感も良い音が楽しめる。やはりトゥイーターを先にTW-G500に交換したときほどの圧倒的な音質向上感は得られないものの、マルチアンプ接続ならば、ウーファーを先に入れ替えてもいいかなぁとも思う。

ただしクロスオーバー調整は、けっこうシビア。クロスオーバーポイント3.15kHz、カットオフスロープ-12dB/octだと、声のあたりにちょっと刺激的に感じる部分がありイコライザーで少し抑えたい感じがするため、クロスオーバーポイントを4kHzまで上げてみると、刺激的な部分は無くなるが声が少し細く感じるようになる。試聴状態では最終的にウーファーのローパスが3.15kHz、-12dB/oct、トゥイーターのハイパスが4kHz、-12dB/octに落ち着いたが、いろいろ試して見る価値はありそうだ。

DS-G20のウーファー+TW-G500をマルチアンプで鳴らすと?
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